暴走族と4才児!
亮は、そう呟くと病室を出ていこうとする。


「どこに行くんだ、亮?」


「…っ、どこって、決まってるじゃないですか!!獅龍組のところですよ!!」


亮が我を忘れてそう叫ぶと、千暁は低く静かな声で言った。


「…亮、落ち着け。今お前が行ったって、やられて帰ってくるだけだ。事態を悪化させる気か?」

「……っ、でもっ!自分の弟がこんな目にあわされたってのに、黙ってろって言うんですか?!」

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