暴走族と４才児！

『お父さん達も仲良いし、仲良くしようね…』


愛美に友達になろうと言われたとき、愛美が呟いた言葉が理央奈の頭の中で響く。


（じゃあ…、まなにぃとかれんにぃが襲われたのも…、忍君が襲われたのも…、全部、理央奈が愛美ちゃんにせーりゅうのことを教えたからなの……？）


信じたくないことが、理央奈の頭の中をよぎった。

「そういえば、隆司（ﾘｭｳｼﾞ）。星龍が乗り込んでくるのは今日だったよな？」


理央奈の父親が、愛美の父親に聞く。


「あぁ。バレないように水面下で行動を起こしてたつもりだったんだろうが…、やっぱりガキのする事ってぇのは甘いな。全部バレバレだ。今頃、あの威勢の良い星龍の総長…、亮って言ったか？ナイフで刺されて死にかけてるだろうよ」