暴走族と4才児!
「どっちだよ!……理央奈、遥に何かされたのか?」


千暁は、しゃがんで理央奈を心配そうに見つめた。


「ちが、うのっ……、はるにぃの、せいじゃ、ないのっ………」


泣きながらも遥が千暁に責められないようにと、そう言った理央奈。


「……そうか。ほら理央奈、おいで?」


千暁は泣いている理央奈を呼び寄せて、抱っこした。


そして「理央奈に優実の話、ちゃんとしてやれよ」とひと睨みして言って去っていく。




「………聞いてたんじゃん」


残された遥は、ポソッと一人呟いた…―。
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