暴走族と4才児!
驚いてなにも言えない忍に、理央奈は自分の事を 全て話した。


その予想を上回る悲惨さに、忍の胸は痛む。


(まだ、こんなに小さいのに…、僕と亮兄ちゃんと似たような目に1人であってきたんだ………)


自分の事を全て話し、忍が何も言わないことに理央奈は不安を覚えた。


(忍君…、理央奈の事、嫌いになっちゃったのかな……?)


忍に嫌われたら、と思うと、蹴られた時よりも鋭い痛みが理央奈の胸に走る。


と、忍が小さな声で言った。


「僕と亮兄ちゃんと、似たような目にあってきたんだね……」


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