暴走族と4才児!
「えっ……?」


理央奈は、自分の耳を疑った。


(今、忍君…、“僕と亮兄ちゃんと似たような目に”って、言ったよね……?)


驚いている理央奈に、忍は悲しそうな顔で笑って話し始めた。




「僕と亮兄ちゃんは、お母さんなんだけど…、僕達のお母さんは、何て言うのかな……、あれしなさいとか、これしなさいとか、いつも命令してばっかりだったんだ。お母さんの命令を守らないと、良くて殴られたり蹴られたり、悪くて3日間は部屋に閉じ込められる」

「………!」


理央奈は、目を見開いて忍を見つめる。


忍は、理央奈に微笑んで話を続けた。


< 90 / 247 >

この作品をシェア

pagetop