カルテット
由利からどこにいるのと電話がかかってきたのはそれからすぐ後の事だった。

LEGOまで戻ると敬太の願い通り二人もLEGOで遊んでいたので私はまた笑ってしまった。

それからは4人でご飯を食べていろいろな店を周った。

しかしそろそろタバコが限界だった。

由利は一度店に入るとなかなか出てこないので私はタバコを吸いに店の外へ出た。

店から出てすぐに喫煙所があったためそこでタバコを吸っていると半分も吸い終わらないうちに由利達が出てきてしまった。

やばぃ…と思ったが由利の反応は意外にも普通だった。

『知ってたん?』

そう聞くと由利は

『だって、華ちゃん一時期パイポ吸ってたし、時々タバコの匂いしてたよ?』

成る程。確かに一時期禁煙していた時にパイポを吸っていた。
リラックス用パイポだと嘘くさい嘘でごまかしていたのだ。

しかし、あっさりと受け入れられてしまったのは拍子抜けだった。

まぁ、拒絶されるよりはよかったが。

私は自然と笑みがこぼれていた。

この時私達は純粋にこのメンバーでいる事を楽しんでいた。
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