【企画】廃陸の旅団外伝①【キャラバト】


そんな頃、当の本人は甲板の上で空を眺めていた。


鳥類が死滅してから幾世紀経ち、人々の頭から翼が無くなった。

天には厄災のみがあり、天を目指すことは禁忌とされている。

ジンは右手を太陽にかざす。


指と指との隙間から日差しが零れる。

「…………腹、減った」








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