【企画】廃陸の旅団外伝①【キャラバト】
昼食を終えたジンがシルファに呼び出されていた。
ジンはソファにどさっと座る。
シルファはその向かい側に浅めに座り、背筋をピンと伸ばしている。
ホセはシルファの後ろで仁王立ち。
「また調理員達と遊んでいたそうですねジン」
シルファの優しい声。
ジンは笑顔で返す。
「皆優しいし料理は旨いし楽しいんだよ、あそこ」
そんなジンを見てホセは小さくため息を吐いた。
「前団長も掴み所のない人だったが、新しい団長も相当だな。
とても16歳で廃陸の旅団の団長になったとは思えない」
ジンはじっとホセを見て、またあの笑顔を見せる。
「で、今回は何で呼んだのかな?」
シルファとホセは顔を見合せ、そしてホセが話し始めるのだった。