エールミー!
***
むっ…!
いる………!
咲坂くんが…!
1Aのクラスの下駄箱の前に
咲坂くんがいた
私のクラスは1Bで、
1Aの向かい側に下駄箱がある
こ、声をかけた方がいい…よね
心臓が急に活発に動き出した
友達に挨拶するって…
こんなに緊張するものなのか…?
咲坂くんは私に気付かないまま
上履きに手をかけ、床においた
あ…!はやく話しかけないと!
でも、なんてこえをかける?
おはよう?
……いや、ちょっと馴れ馴れしいかな…
でも昨日あんなに沢山喋ったのに…
……ん?ってかあんなに喋ったなら…
…はぁ……
なんで私は今だ声をかけることに
躊躇ってんだよ…
あぁ……、咲坂くん行っちゃった…
すでに靴をはきかえた咲坂くんが
正面にある階段へと向かっていく
まぁ…次、頑張ろ…