エールミー!
5.文化祭
***



翌日


電車の中で、咲坂くんに会った


「おはよう!咲坂くん!」

なんか勝手に照れ臭くなって、大きめな声で言ってしまう

おかげで周りの皆さんからの痛い視線をあびた

「あ、……あぁおはよ」

すこしびっくりしたのか、目を見開いて言った

寝不足なのか、妙に顔色が悪い


でも、そんなんでも、彼の仕草にどきどきしてしまう

好き、と意識したぶん恥ずかしいけど、自分に素直になってなんだか気分がいい

だけどやっぱり顔色が悪いから心配だ


「咲坂くん…顔色悪いよ?」

そういうと、咲坂くんは少し私をみた後顔を手で隠した

「…なんでもない」

なんでもないことない


そう仕草が言ってる気がするのだが

そこは黙ってあまり追求しなかった

自分も心臓がもちそうになかったから



学校について咲坂くんとわかれる

となりのBクラスに向かって歩いていると

ドアの前で、誰かに呼び止められた


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