LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■ファーストキス
○Side 奈穂
私達は赤い電車で1時間の所で下りた
緑がいっぱいで駅の下には海も見える
『わぁ… すごく綺麗…』
太陽の光がキラキラと反射して、宝石の海みたい…
『やっぱ女ってこーゆうの好きなの?』
『はい! こんな所でファーストキスって永遠の憧れですよね♪』
そう言いながら顔を上げる
その瞬間、洋くんが私の耳を軽く噛んだ
『なッ…』
『奈穂のファーストキスはどうだった?』
低い小声が耳の近くで聞こえて…
ゾクンと体が痺れる
『わ…私の初めては…ってッ 洋くんが無理矢理に奪ったじゃないですか!!』
忘れていたけど、確かそうだった
私の憧れを簡単に奪った張本人は横にいる
『マジで? 悲惨だなぁ!』
『…』
まるで人事のように笑うから何も言えなくなってしまったよ…
『本当は海で告白されて、その時にキスって決めてたんですよ?』
『うわ… 少女趣味… 漫画か小説だけの世界だろ…』
『一々うるさいですねぇ…』
怒って顔を上げた瞬間、チュッと軽くキスをされる
『…好きだよ? 奈穂…』
『な、なななッ…』
『はい、奈穂の理想のキスシーンでした♪』
『…………はぁ?!』
悪びれる様子もない洋くん
私は怒る気にもなれず諦めて溜め息をついた
○Side 奈穂
私達は赤い電車で1時間の所で下りた
緑がいっぱいで駅の下には海も見える
『わぁ… すごく綺麗…』
太陽の光がキラキラと反射して、宝石の海みたい…
『やっぱ女ってこーゆうの好きなの?』
『はい! こんな所でファーストキスって永遠の憧れですよね♪』
そう言いながら顔を上げる
その瞬間、洋くんが私の耳を軽く噛んだ
『なッ…』
『奈穂のファーストキスはどうだった?』
低い小声が耳の近くで聞こえて…
ゾクンと体が痺れる
『わ…私の初めては…ってッ 洋くんが無理矢理に奪ったじゃないですか!!』
忘れていたけど、確かそうだった
私の憧れを簡単に奪った張本人は横にいる
『マジで? 悲惨だなぁ!』
『…』
まるで人事のように笑うから何も言えなくなってしまったよ…
『本当は海で告白されて、その時にキスって決めてたんですよ?』
『うわ… 少女趣味… 漫画か小説だけの世界だろ…』
『一々うるさいですねぇ…』
怒って顔を上げた瞬間、チュッと軽くキスをされる
『…好きだよ? 奈穂…』
『な、なななッ…』
『はい、奈穂の理想のキスシーンでした♪』
『…………はぁ?!』
悪びれる様子もない洋くん
私は怒る気にもなれず諦めて溜め息をついた