LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■お母さん
2年前と何も変わらない白い家
変わらないメンバー
変わったといえばチビ達が少し大きくなった事くらい
ギシギシと軋む木の廊下を歩き、突き当たりの扉をノックする
《コンコン…》
『お久しぶりです、洋です』
不思議だ…
今まで敬意を払った事などないのに
今、自然と敬語が出る
しばらくして出てきた人の顔を見て、俺はホッとした
相変わらず小太りで、大家族の母親みたいだ
『いらっしゃい、中に入って! お茶でも出すから!』
園長はそう言って俺達2人の手を引いて中に招き入れる
部屋の中には懐かしい写真がいっぱいあった
『つかお母さん、ノックしてから出てくるの遅すぎ!』
俺はニコニコしながら湯を沸かす園長を指差して言う
『だって「洋です」って言うから、あの日の悪夢がフラッシュバックして…』
『んな阿呆な…』
ここにいた間、そこまで荒(スサ)んでいた記憶はない
相変わらず大袈裟な人だ
『この子が約束の子かい?』
園長は奈穂を見ると嬉しそうに微笑み、奈穂の頭を撫でた
『…まぁね…』
顔を赤くし、園長を見る奈穂
『奈穂さん、ありがとうね?』
『え…?』
『正直言って洋が来た時は「殺されないか」と心配になったけど… 無駄な心配だったね…』
そう言う園長は何となく…
泣きそうな顔に見えた
変わってないようで、やっぱり変わった
少し小さくなったよ…
『洋、ちょっと子供達と遊んでおいで? 寂しがってたから…』
『ん…』
でもそれに気付くのも寂しくて、俺は気付かないふりをして外に出た
2年前と何も変わらない白い家
変わらないメンバー
変わったといえばチビ達が少し大きくなった事くらい
ギシギシと軋む木の廊下を歩き、突き当たりの扉をノックする
《コンコン…》
『お久しぶりです、洋です』
不思議だ…
今まで敬意を払った事などないのに
今、自然と敬語が出る
しばらくして出てきた人の顔を見て、俺はホッとした
相変わらず小太りで、大家族の母親みたいだ
『いらっしゃい、中に入って! お茶でも出すから!』
園長はそう言って俺達2人の手を引いて中に招き入れる
部屋の中には懐かしい写真がいっぱいあった
『つかお母さん、ノックしてから出てくるの遅すぎ!』
俺はニコニコしながら湯を沸かす園長を指差して言う
『だって「洋です」って言うから、あの日の悪夢がフラッシュバックして…』
『んな阿呆な…』
ここにいた間、そこまで荒(スサ)んでいた記憶はない
相変わらず大袈裟な人だ
『この子が約束の子かい?』
園長は奈穂を見ると嬉しそうに微笑み、奈穂の頭を撫でた
『…まぁね…』
顔を赤くし、園長を見る奈穂
『奈穂さん、ありがとうね?』
『え…?』
『正直言って洋が来た時は「殺されないか」と心配になったけど… 無駄な心配だったね…』
そう言う園長は何となく…
泣きそうな顔に見えた
変わってないようで、やっぱり変わった
少し小さくなったよ…
『洋、ちょっと子供達と遊んでおいで? 寂しがってたから…』
『ん…』
でもそれに気付くのも寂しくて、俺は気付かないふりをして外に出た