LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■記憶の始まり
「洋くん… 洋くん」
名前を呼ばれ目を開ける
1番最初に見たのは白い天井にポツリとついたシミだった
「ここは…?」
「病院だよ? 君は丸2日、眠っていたんだ」
丸2日…?
今日は何日?
今、何時?
「僕は……誰?」
それが、俺の記憶の始まりだった
病院の先生から教えてもらったのは、「真中」という苗字と「洋」という名前
そして12歳という年齢だけ
退院の時、ようやく現れた父親という存在
手を繋ぎ、そのまま向かった先が白い家だった
「洋ッ こんな遅くに何処へ行くんだ」
園長先生は毎晩、抜け出す俺を追い掛けては怒鳴り付ける
「事件に巻き込まれたらどうするんだ?!」
そう言って心配してくれたのは、貴女が初めてでした
貴女との喧嘩は卒園するまで続いたけど、今なら自信をもって言える
『あ…たしッ……い…てる…ッ』
『…泣いてて聞き取れない…』
『私…もッ 愛し……る…』
『解んない… もう一回言って?』
『私もッ…愛してる…からぁ…ッ』
捨てられた先が白い家で良かったと…
ね、白い家に来て良かった…
「洋くん… 洋くん」
名前を呼ばれ目を開ける
1番最初に見たのは白い天井にポツリとついたシミだった
「ここは…?」
「病院だよ? 君は丸2日、眠っていたんだ」
丸2日…?
今日は何日?
今、何時?
「僕は……誰?」
それが、俺の記憶の始まりだった
病院の先生から教えてもらったのは、「真中」という苗字と「洋」という名前
そして12歳という年齢だけ
退院の時、ようやく現れた父親という存在
手を繋ぎ、そのまま向かった先が白い家だった
「洋ッ こんな遅くに何処へ行くんだ」
園長先生は毎晩、抜け出す俺を追い掛けては怒鳴り付ける
「事件に巻き込まれたらどうするんだ?!」
そう言って心配してくれたのは、貴女が初めてでした
貴女との喧嘩は卒園するまで続いたけど、今なら自信をもって言える
『あ…たしッ……い…てる…ッ』
『…泣いてて聞き取れない…』
『私…もッ 愛し……る…』
『解んない… もう一回言って?』
『私もッ…愛してる…からぁ…ッ』
捨てられた先が白い家で良かったと…
ね、白い家に来て良かった…