LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■鉄拳
2つ目を手に入れた
愛される事を…
白い家からの帰り道、赤い電車の中で綺麗な夕焼けを見た
それは今いるアパートに引っ越した日を思い出させる
あの日の夕焼けも、すごく綺麗だった
『洋……く…』
山道に疲れたのか、奈穂は俺の肩にもたれ眠っている
俺は奈穂の髪を撫でると頬に頭を寄せた
『…あったけー…』
ねぇ 奈穂…
俺、ただの雑草だけど奈穂と一緒なら綺麗に咲けるかな…?
『何ぃ? 話って…』
次の日、俺は綾を屋上へ呼び出した
呼び出された綾はフェンスに少し上って校庭を見る
『…スカートの中、見えてますけど…』
『いーよぉ、真中しか見てないもん』
それが1番重大な気もしないでもない…
『話ってのは…俺の事』
『うん?』
俺はフェンスに背中をつけて空を見る
昨日の夕焼けとは打って変わり、青一色の空が広がっていた
『…俺、本気で好きな女ができた』
『……誰…?』
俺の言葉に綾はフェンスを下り至近距離で睨む
『誰かは言えない、でも本当に本気…』
『綾の事は嫌いになった?』
『なってないよ… でも恋愛感情に見れなかった…』
『…』
当たり前だが綾は無言のまま…
俺は頭を下げて何度も謝った
何が足りないかと聞かれたって解らない
奈穂にあって綾にない物…
そんなの俺にだって解らないけど、俺は奈穂がいい
『本当にごめん…』
『…もういい… 顔上げて…』
そう言われゆっくりと顔を上げると同時、綾は額に手を置いた
《バチンッ!》
『…つッ…』
で、デコピン?!!!
『真中、絶対に後悔するんだから!』
綾は俺を指差した後、走って屋上を出ていった
『すッ…っげぇーいてぇ!!』
2つ目を手に入れた
愛される事を…
白い家からの帰り道、赤い電車の中で綺麗な夕焼けを見た
それは今いるアパートに引っ越した日を思い出させる
あの日の夕焼けも、すごく綺麗だった
『洋……く…』
山道に疲れたのか、奈穂は俺の肩にもたれ眠っている
俺は奈穂の髪を撫でると頬に頭を寄せた
『…あったけー…』
ねぇ 奈穂…
俺、ただの雑草だけど奈穂と一緒なら綺麗に咲けるかな…?
『何ぃ? 話って…』
次の日、俺は綾を屋上へ呼び出した
呼び出された綾はフェンスに少し上って校庭を見る
『…スカートの中、見えてますけど…』
『いーよぉ、真中しか見てないもん』
それが1番重大な気もしないでもない…
『話ってのは…俺の事』
『うん?』
俺はフェンスに背中をつけて空を見る
昨日の夕焼けとは打って変わり、青一色の空が広がっていた
『…俺、本気で好きな女ができた』
『……誰…?』
俺の言葉に綾はフェンスを下り至近距離で睨む
『誰かは言えない、でも本当に本気…』
『綾の事は嫌いになった?』
『なってないよ… でも恋愛感情に見れなかった…』
『…』
当たり前だが綾は無言のまま…
俺は頭を下げて何度も謝った
何が足りないかと聞かれたって解らない
奈穂にあって綾にない物…
そんなの俺にだって解らないけど、俺は奈穂がいい
『本当にごめん…』
『…もういい… 顔上げて…』
そう言われゆっくりと顔を上げると同時、綾は額に手を置いた
《バチンッ!》
『…つッ…』
で、デコピン?!!!
『真中、絶対に後悔するんだから!』
綾は俺を指差した後、走って屋上を出ていった
『すッ…っげぇーいてぇ!!』