LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■冷たい夜

『あッ あぁ!!』

グチュッグチュッと掻き混ぜるような荒い行為
それに合わせ首を左右に降って髪を乱すアカリ

『んはぁッ…!! もっとぉ 真中もっと!!』

口だけでなく腰までもが「もっともっと」と訴えかける

その度に豊満な胸が揺れて俺を誘った



不思議なのは、こんな時も冷静でいる自分

今、電話が来ても息乱さず出る自信がある

夢中で餌を貪るわけでなく
ただそこにあるから食ってる

そんな気分だ



『あッ 気持ちぃよぉ!! もっとッ 奥まで…!』

AVでも見てるみたい

奈穂だったらこんな事言わないだろうな…

でももっと声を上げるかも…
泣き叫び拒絶する声…




『っ…真中ッ イカせてぇッ! もっと突いてよぉ…ッ』

アカリに促され、正気に戻ると何だか自分も限界に近かったようだ

何を思っていても下半身くんは、きっちり仕事を熟してくれる

別の生き物みたい…


『あぁぁッ ヤッあァ! イッちゃ… イッちゃうよぉ!!』

アカリの胎内がキュウキュウとこちらを締め付け逃そうとしない

『…出すよ…?』

悲鳴に似た声を上げながら達するアカリに対し、自分はどこか冷静だった

吹き出した白濁の液体も「何故出たの?」と思えるくらい…





『真中って彼女いるんでしょ~?』

ゴムの処理をしている俺に口を尖らせて言うアカリ

『いるよー 言ってなかった?』

平然と答えたのが悪かったのかアカリは口をパクパクさせて驚いた

あんただって俺以外とヤッてんじゃん…

『でもアカリも彼氏くらいいるっしょ?』
『いないよ…?』

「よかった」と安堵の息を漏らすと、アカリは体を起こし背中にピッタリとくっついた

『真中は私に彼氏いたら嫌?』
『そりゃ嫌だね』
『え~? 何で?』

何でって…
そりゃ1つしかないでしょ

『彼氏にバレたら面倒じゃん』
『はー?!』

「はー?!」って…
何が聞きたかったわけ?
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