LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■秘密の会話

次の日の放課後…

『川上先輩と野沢先輩ねぇ…』
『2人とも商業の1組だよん♪』

和之は得意げにVサイン

『この間、頼んだばっかでよく見つけたねぇ…』
『俺の情報網はハンパないから!』

ようやく見つけた
奈穂を襲った2人組

『そんじゃ、姫様を夢の中から引きずり出しましょうか』

綾…
好きにしていられるのも今のうちだよ

奈穂に手を出したら黙っていない
俺は確かにそう言ったよね?





『お泊り?』
『そっ 綾が暇だったらの話だけど』

昇降口…
俺は綾にそう言って泊まりを誘う

今まで奈穂以外、泊めた事のない部屋
今日だけ特別に泊めてあげる



話がまとまり、校門へ歩き出す
その時、後ろから奈穂と理香が校門に向かい歩いてきた

『奈穂…』

そんな偶然に目を丸くして驚いた俺に綾はわざとらしく抱き着いた

『今日、綾を泊めてくれるってホント?』

そしてチラリと奈穂を見る

本当…
どこまでも奈穂を傷付けるつもりなんだな

『…本当… 前から泊まりたいって言ってたろ?』
『うん♪ 初めて真中とお泊りだぁ!』

俺は子供のようにはしゃぐ綾の頭を抱き寄せ、自分に寄せる

左耳を脇腹で
右耳を右腕で

まるで塞ぐように…

どうだい?
水の中にいるみたいだろ?


『明日の放課後… 屋上においで?』
『…え…?』

突然の事に戸惑いを見せる奈穂

俺はすれ違いざまに「またね」と言うと、綾と共に曲がり角を曲がって姿を消した…

明日…
奈穂を助けてあげる
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