LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■犯罪者の末路
○Side 奈穂
【屋上においで】
屋上で何があるんだろう
もし彼女と2人でいたら…
洋くんを忘れてくれと言われたら…
私、どうしたらいい?
考えれば考える程に恐くなり、教室を出られない
そんな私の前に理香が現れた
『今から屋上でしょ? 私も行っていい?』
理香はそう言うと、手を差し延べる
小さくて柔らかい手…
『…うん…』
理香がいてくれて良かった…
そして屋上
足を踏み入れた時、私達2人は目を疑った
男が2人、下半身に何も身に着けずに座っていたから
幸い背中を向けていて、ナニが見えるとかはないけど…
その横には洋くんと和之くん
『あ、相模! ちょっと身元確認してよ!』
私達に気付いた和之くんが私を呼ぶ
『身元確認…?』
『相模を襲ったのってこの人達?』
そう言って見せられた男の1人は顔をパンパンに腫らしていて、誰だか解らない
もう1人は確かにあの時の男だ
『多分合ってると思うんですけど… その顔…』
『洋の仕業! 俺、「顔は止めとけ」って言ったんだけどさぁ…』
『よ、洋くんが…?』
驚いてパッと洋くんの顔を見る
ニコニコと笑う顔からは想像できない仕打ち
正直、恐くなって嫌な汗が出た
『ってか何でパンツ履いてないのよ!』
目を両手で覆い隠して理香が言う
『あ、これは俺がやりました♪ バリカンで坊主にしてあげたの!』
『………はぁ?!』
和之くんの台詞に理香は驚いて遠目に覗いている
…ってか確認しちゃうのね、理香は…
クスクスと笑う洋くんと和之くん
思わず私達も笑ってしまった
『これで毛が伸びるまでは悪さしないだろ』
洋くんは笑顔で私に手を伸ばす
その手を握ると少し熱っぽかった
『ごめんなさい… 洋くんの手も痛いよね…』
『全然… 奈穂よりは痛くない…』
その言葉と同時に強く抱きしめられ、その小さな衝撃に目からはふいに涙が零れ落ちる
うん…
すごく胸が痛くて…
苦しかった…
○Side 奈穂
【屋上においで】
屋上で何があるんだろう
もし彼女と2人でいたら…
洋くんを忘れてくれと言われたら…
私、どうしたらいい?
考えれば考える程に恐くなり、教室を出られない
そんな私の前に理香が現れた
『今から屋上でしょ? 私も行っていい?』
理香はそう言うと、手を差し延べる
小さくて柔らかい手…
『…うん…』
理香がいてくれて良かった…
そして屋上
足を踏み入れた時、私達2人は目を疑った
男が2人、下半身に何も身に着けずに座っていたから
幸い背中を向けていて、ナニが見えるとかはないけど…
その横には洋くんと和之くん
『あ、相模! ちょっと身元確認してよ!』
私達に気付いた和之くんが私を呼ぶ
『身元確認…?』
『相模を襲ったのってこの人達?』
そう言って見せられた男の1人は顔をパンパンに腫らしていて、誰だか解らない
もう1人は確かにあの時の男だ
『多分合ってると思うんですけど… その顔…』
『洋の仕業! 俺、「顔は止めとけ」って言ったんだけどさぁ…』
『よ、洋くんが…?』
驚いてパッと洋くんの顔を見る
ニコニコと笑う顔からは想像できない仕打ち
正直、恐くなって嫌な汗が出た
『ってか何でパンツ履いてないのよ!』
目を両手で覆い隠して理香が言う
『あ、これは俺がやりました♪ バリカンで坊主にしてあげたの!』
『………はぁ?!』
和之くんの台詞に理香は驚いて遠目に覗いている
…ってか確認しちゃうのね、理香は…
クスクスと笑う洋くんと和之くん
思わず私達も笑ってしまった
『これで毛が伸びるまでは悪さしないだろ』
洋くんは笑顔で私に手を伸ばす
その手を握ると少し熱っぽかった
『ごめんなさい… 洋くんの手も痛いよね…』
『全然… 奈穂よりは痛くない…』
その言葉と同時に強く抱きしめられ、その小さな衝撃に目からはふいに涙が零れ落ちる
うん…
すごく胸が痛くて…
苦しかった…