LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■好きだ
『……って奈穂から伝言。』
『…はい?』
理香から伝言を聞いた俺は驚いた
【ちゃんと病院行くから安心してね】
俺が悩んでた事を奈穂が知っていた事に…
『理香… あいつの行った病院教えてくれ…ッ』
そして同時に困惑した
俺の考え聞かずに勝手に決められた事に…
「望まれない命」
だからといって消していいわけじゃない
俺が…
俺達が望んでやらなきゃ…
茶色いレンガの大きな病院
俺が入ろうとした時、偶然にも奈穂を発見した
『奈穂…ッ!!』
もう処置は済んでしまったのだろうか…
奈穂は白い薬袋を抱えて外に出ていく
『…洋…?』
ようやく気付いた奈穂は目を丸くして俺の名を呼ぶ
『お前ッ…勝手な事すんなよ!』
そんな奈穂を俺はグイッと抱き寄せた
『俺…マジに結婚、考えてたんだからさ…』
『けっ…こん…?』
『卒業まで隠し通して…産もう?』
例え、誰にも認めてもらえない命だとしても
俺だけは認めてやる
精一杯、愛してやる
『う…産むって…何を?』
『何って…ッ』
バッと勢いよく顔を上げた俺の視界に入ったもの…
それは病院の看板だった
『奈穂… ここって…』
『内科だよ?』
『……ちなみに妊婦は何科?』
『…産婦人科…かなぁ?』
『…』
…俺…
今、何言ったっけ?
結婚とか産むとか言った…?
『…最悪…』
はやとちりにも程がある
奈穂は不思議そうに首を傾げた後で俺の手を握る
『あのね… 心配かけてごめんね?』
『あ…あぁ…』
『ただの風邪だから早く治すね!』
にっこり笑う奈穂
俺はそんな奈穂の腕を強く引いて唇を重ねた
『…ッ風邪… 移るよ…?』
『…いーよ… 移してくれて…』
『…ッ』
何度も重なる唇に気持ちが甦る…
そうだ…
俺は奈穂が…
『…好きだよ…奈穂…』
ようやく…
大切な事を思い出した
『……って奈穂から伝言。』
『…はい?』
理香から伝言を聞いた俺は驚いた
【ちゃんと病院行くから安心してね】
俺が悩んでた事を奈穂が知っていた事に…
『理香… あいつの行った病院教えてくれ…ッ』
そして同時に困惑した
俺の考え聞かずに勝手に決められた事に…
「望まれない命」
だからといって消していいわけじゃない
俺が…
俺達が望んでやらなきゃ…
茶色いレンガの大きな病院
俺が入ろうとした時、偶然にも奈穂を発見した
『奈穂…ッ!!』
もう処置は済んでしまったのだろうか…
奈穂は白い薬袋を抱えて外に出ていく
『…洋…?』
ようやく気付いた奈穂は目を丸くして俺の名を呼ぶ
『お前ッ…勝手な事すんなよ!』
そんな奈穂を俺はグイッと抱き寄せた
『俺…マジに結婚、考えてたんだからさ…』
『けっ…こん…?』
『卒業まで隠し通して…産もう?』
例え、誰にも認めてもらえない命だとしても
俺だけは認めてやる
精一杯、愛してやる
『う…産むって…何を?』
『何って…ッ』
バッと勢いよく顔を上げた俺の視界に入ったもの…
それは病院の看板だった
『奈穂… ここって…』
『内科だよ?』
『……ちなみに妊婦は何科?』
『…産婦人科…かなぁ?』
『…』
…俺…
今、何言ったっけ?
結婚とか産むとか言った…?
『…最悪…』
はやとちりにも程がある
奈穂は不思議そうに首を傾げた後で俺の手を握る
『あのね… 心配かけてごめんね?』
『あ…あぁ…』
『ただの風邪だから早く治すね!』
にっこり笑う奈穂
俺はそんな奈穂の腕を強く引いて唇を重ねた
『…ッ風邪… 移るよ…?』
『…いーよ… 移してくれて…』
『…ッ』
何度も重なる唇に気持ちが甦る…
そうだ…
俺は奈穂が…
『…好きだよ…奈穂…』
ようやく…
大切な事を思い出した