LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■少しずつ
1時間後…
待ち合わせの駅で俺達は合流した
『お待たせしました!』
奈穂はウエディングドレスのようなミニスカートのワンピースにピンク色のカーデガン
『…お嬢様みたいだな…いつも…』
『いつも…?』
俺の言葉に首を傾げる奈穂
その表情で俺も不思議に気付いた
俺は奈穂の私服を見た事がない
「いつも」は何処から出てきた?
『…行こうか…』
『う…うん!』
でもきっと、奈穂はいつもこんな服装をしていたに違いない
『奈穂、右手』
『へ?』
またもや不思議そうにしている奈穂の右手を握る
『…何となく左で繋ぎたかった… 駄目?』
『駄目じゃない…です…』
【利き手じゃないほうで繋ぐ人は浮気症なんですよ】
…そんな迷信…
言ったのは誰だっけ…
左手、繋ぎにくいよ
『さて、何食いたい?』
『えっと… オムライス! 洋は卵好きでしょ?』
『うん、大好き!』
俺は奈穂の言葉に笑顔で答える
すると何が可笑しいのか奈穂はクスクスと笑い出した
『悪いかよ… 卵食っちゃ…』
『ううん! 本当に好きなんだなぁって!』
何となく馬鹿にされたような…
まぁ、別にいいけど
『どーせ奈穂だってガキっぽいもんが好きなんだろ… ケーキとかな』
俺は皮肉混じりにそう言う
しかし奈穂はまた笑う
『何なんだよ…』
『ううん… ケーキ大好きなの!』
その顔があまりに可愛いから、俺は次の皮肉が浮かばなかった
1時間後…
待ち合わせの駅で俺達は合流した
『お待たせしました!』
奈穂はウエディングドレスのようなミニスカートのワンピースにピンク色のカーデガン
『…お嬢様みたいだな…いつも…』
『いつも…?』
俺の言葉に首を傾げる奈穂
その表情で俺も不思議に気付いた
俺は奈穂の私服を見た事がない
「いつも」は何処から出てきた?
『…行こうか…』
『う…うん!』
でもきっと、奈穂はいつもこんな服装をしていたに違いない
『奈穂、右手』
『へ?』
またもや不思議そうにしている奈穂の右手を握る
『…何となく左で繋ぎたかった… 駄目?』
『駄目じゃない…です…』
【利き手じゃないほうで繋ぐ人は浮気症なんですよ】
…そんな迷信…
言ったのは誰だっけ…
左手、繋ぎにくいよ
『さて、何食いたい?』
『えっと… オムライス! 洋は卵好きでしょ?』
『うん、大好き!』
俺は奈穂の言葉に笑顔で答える
すると何が可笑しいのか奈穂はクスクスと笑い出した
『悪いかよ… 卵食っちゃ…』
『ううん! 本当に好きなんだなぁって!』
何となく馬鹿にされたような…
まぁ、別にいいけど
『どーせ奈穂だってガキっぽいもんが好きなんだろ… ケーキとかな』
俺は皮肉混じりにそう言う
しかし奈穂はまた笑う
『何なんだよ…』
『ううん… ケーキ大好きなの!』
その顔があまりに可愛いから、俺は次の皮肉が浮かばなかった