LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■放課後
放課後…
『あー 腫れてきた…』
今朝、奈穂に噛まれた箇所を舌で撫でると熱く膨れたように感じる
『真中が自分で噛んだの?』
隣を歩く綾は俺の手をしっかりと握り唇を眺めた
『他に誰が噛むんだよ』
『もぉ、ドジなんだから!』
奈穂を無理矢理に抱こうとして噛まれたなどとは言えるわけがない
一応、綾は俺の彼女なのだから…
それにしても腫れるほど噛むなんて…
よっぽど奈穂は嫌がっていたに違いない
そこがまた惹かれるな…
軽く尻を振ってくる女なんかと比べものにならないくらい堕としがいがある
ねぇ、簡単にクリアー出来るゲームなんてつまらないだろう?
『ねぇねぇ 真中!』
学校から少し離れた道端
綾は腕を引いて呼ぶと唇を突き出した
キスしてくれと言わんばかりに…
仕方なく手の平を綾の唇にそっと当てる
『今の手でしょ?!』
『バレた?』
バレるのは当たり前か…
『俺、怪我してて出来ないの』
『ぷ~…』
不満そうに頬を膨らます綾
そこにタイミングよく奈穂が通った
…って、挨拶も無しかよ
『悪い また明日な!』
俺は綾の頭をポンッと叩くとすぐに奈穂を追い掛けた
するとそれに気付いた奈穂は突然、走り出した
しかし女の足で敵うわけがない
案の定、すぐに腕を掴んで壁に押し付けてやった
『離して…』
悔し涙を浮かべ、眉間を歪める奈穂
『逃げるから追うんだよ』
『違ッ 追い掛けられたから逃げたんです!』
言われてみれば確かに先に走り出したのは自分だ
『まぁ… どっちでもいいよ』
結論を出した俺は奈穂の唇に軽くキスをする
唇が離れた時、奈穂の頬に一筋の涙が伝った
『怪我してるからキス出来ないって言ったじゃないですか…』
俺、奈穂にそんな事は言ってない
とするとさっきの綾との会話を聞いていた事に…
『奈穂にしたかったから』
そう言って薄紅色の唇に親指で触れる
すると奈穂は少し怒ったように唇をキュッと結んだ
噛もうと思えば噛めるはず
指なんて噛み切って逃げればいい
だけどそれをしない奈穂…
何だか少し嬉しくなった
放課後…
『あー 腫れてきた…』
今朝、奈穂に噛まれた箇所を舌で撫でると熱く膨れたように感じる
『真中が自分で噛んだの?』
隣を歩く綾は俺の手をしっかりと握り唇を眺めた
『他に誰が噛むんだよ』
『もぉ、ドジなんだから!』
奈穂を無理矢理に抱こうとして噛まれたなどとは言えるわけがない
一応、綾は俺の彼女なのだから…
それにしても腫れるほど噛むなんて…
よっぽど奈穂は嫌がっていたに違いない
そこがまた惹かれるな…
軽く尻を振ってくる女なんかと比べものにならないくらい堕としがいがある
ねぇ、簡単にクリアー出来るゲームなんてつまらないだろう?
『ねぇねぇ 真中!』
学校から少し離れた道端
綾は腕を引いて呼ぶと唇を突き出した
キスしてくれと言わんばかりに…
仕方なく手の平を綾の唇にそっと当てる
『今の手でしょ?!』
『バレた?』
バレるのは当たり前か…
『俺、怪我してて出来ないの』
『ぷ~…』
不満そうに頬を膨らます綾
そこにタイミングよく奈穂が通った
…って、挨拶も無しかよ
『悪い また明日な!』
俺は綾の頭をポンッと叩くとすぐに奈穂を追い掛けた
するとそれに気付いた奈穂は突然、走り出した
しかし女の足で敵うわけがない
案の定、すぐに腕を掴んで壁に押し付けてやった
『離して…』
悔し涙を浮かべ、眉間を歪める奈穂
『逃げるから追うんだよ』
『違ッ 追い掛けられたから逃げたんです!』
言われてみれば確かに先に走り出したのは自分だ
『まぁ… どっちでもいいよ』
結論を出した俺は奈穂の唇に軽くキスをする
唇が離れた時、奈穂の頬に一筋の涙が伝った
『怪我してるからキス出来ないって言ったじゃないですか…』
俺、奈穂にそんな事は言ってない
とするとさっきの綾との会話を聞いていた事に…
『奈穂にしたかったから』
そう言って薄紅色の唇に親指で触れる
すると奈穂は少し怒ったように唇をキュッと結んだ
噛もうと思えば噛めるはず
指なんて噛み切って逃げればいい
だけどそれをしない奈穂…
何だか少し嬉しくなった