LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■セックスの意味

真っ黒なコーヒーから立ち上る湯気
それをいつまでも眺めていた

『真中? まだコーヒー沸かしてるの?』

突如、リビングから綾が顔を出す

ハッと我に返りコーヒーを見ると湯気もなく、ぬるくなっていた

重症だなこりゃ…


リビングでコーヒーを飲んでいてもどこか上の空

何ヶ月もセックスしていないようなモヤモヤとした気持ち…

隣に座る綾はこちらを見ながらニコニコしている

『…何?』

飲み辛いんですけど

『カッコイイなぁ~って思って♪』

顔を赤らめそう言う綾に俺は拍子抜けすると同時、軽くキスをした

そしてそのまま床に両腕を押し付ける

『真中…大好き…』

呟く綾にもう一度キスをし、そのまま首筋や胸元に舌を這わす

『悪い ゆっくりできねぇ…』

早く満たされたい
早く消したい

何も考えられないくらい…
夢中になりたい…


綾のスカートの中に手を入れ手慣れたように下着を脱がす

そのまま綾の秘裂を中指で撫でると入れる所を探し当てて胎内へと進入した

『…ッ』

ビクンと腰を浮かす綾

構わず中を掻き乱す
次第に受け入れる体制が調った事を知らす体液が溢れ出す

抜き取った指には粘着性の液体が纏わり付き、俺はそれを確認するとグッと握りしめた

『いい…?』

綾にそう確認すると、俺は自分自身を綾の中へ捩り込む





人は何故、セックスするんだろう

誰が初めにしたんだろう

その人は寂しかったからしたのかな…?

だって
誰かと繋がってる間、凄く暖かいんだ
満たされるんだ


愛し合っていれば子宝を授かる

そんなの嘘だと思う

それが本当なら何で俺は捨てられた?

『真中…? 悲し…?』
『んーん 気持ちぃ…』

あの海の見える駅の向こう…
白い家で、俺はずっとお母さんを待ってたよ…?
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