LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■胸の痛み
Side奈穂
『おじゃまします』
丁寧に挨拶し、モゾモゾと布団の中に入る
フワフワ毛布が真中くんの体温で温まっていて、何だか心地良い
『離れすぎ… もっと来て?』
遠慮気味に隅にいた私に彼は苦笑しながらそう言った
また嫌がらせされるかも…
そう思ったけど、弱った姿を見たら近づかずにはいれなかった
傍に寄るとすぐ、縛られた両手に挟まれるように抱きしめられた
無意識に体中の筋肉が緊張する
『駄目…?』
そんな私に気がついたのか真中くんは、はにかんだように笑って言った
あんな事をする酷い男なのに、どうしてこんなに優しく笑うんだろう
そんな風にされたら文句も言えないじゃない…
『…彼女さんいいんですか?』
しばらく続いた沈黙を破るよう口を開く
一応、私にも罪悪感があるの
彼に彼女がいる事はもちろん知っているし
それが自分より先輩だという事も知っている
『いいよ… どーせ裸で放置していったんだから』
呆れたように返すと彼は、また強く私を抱きしめた
苦しい…
やっぱり想像していた通りの事を2人はしていたんだ…
そう思うと胸まで苦しいの…
複雑な気分によって溢れそうになる涙を、真中くんの胸の中で必死に堪えた
強引で嘘つきで浮気性…
嫌いなはずなのに悔しい
他の人を触った手も…
抱いた胸も…
切り刻んでしまいたいくらい…
こんな気持ちは初めてだった
Side奈穂
『おじゃまします』
丁寧に挨拶し、モゾモゾと布団の中に入る
フワフワ毛布が真中くんの体温で温まっていて、何だか心地良い
『離れすぎ… もっと来て?』
遠慮気味に隅にいた私に彼は苦笑しながらそう言った
また嫌がらせされるかも…
そう思ったけど、弱った姿を見たら近づかずにはいれなかった
傍に寄るとすぐ、縛られた両手に挟まれるように抱きしめられた
無意識に体中の筋肉が緊張する
『駄目…?』
そんな私に気がついたのか真中くんは、はにかんだように笑って言った
あんな事をする酷い男なのに、どうしてこんなに優しく笑うんだろう
そんな風にされたら文句も言えないじゃない…
『…彼女さんいいんですか?』
しばらく続いた沈黙を破るよう口を開く
一応、私にも罪悪感があるの
彼に彼女がいる事はもちろん知っているし
それが自分より先輩だという事も知っている
『いいよ… どーせ裸で放置していったんだから』
呆れたように返すと彼は、また強く私を抱きしめた
苦しい…
やっぱり想像していた通りの事を2人はしていたんだ…
そう思うと胸まで苦しいの…
複雑な気分によって溢れそうになる涙を、真中くんの胸の中で必死に堪えた
強引で嘘つきで浮気性…
嫌いなはずなのに悔しい
他の人を触った手も…
抱いた胸も…
切り刻んでしまいたいくらい…
こんな気持ちは初めてだった