LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■何故?
○Side奈穂
【奈穂の朝食だよ】
そう言って笑う真中くんに私は言えなかった
朝は食べれないって…
でも用意された朝食は美味しくて、どんどん食べれてしまう
もしかしたら…
暖かくてよく眠れたからかな…?
『そんなにうまい?』
『はい! 私、本当は朝ご飯食べられないんです!』
『いや、先に言えよ…』
しまった…
せっかく黙ってたのに…
申し訳なくて、恐る恐る真中くんの顔を見る
すると何故か彼は嬉しそうに笑っていた
何でそんな顔…
そう思ったと同時、食べかけの目玉焼きを手づかみで奪われた
『我ながらうまいじゃん』
美味いって…
た、た、た…ッ
『何?』
『食べかけですよ?!』
『俺は平気 キスもした仲じゃん?』
『き…ッ』
いくらキスしたからって何だか恥ずかしいよ
というか、この甘々な朝は何?
恋人でもないのに…
『早く食っちゃえよ? 学校行くから』
『は、はい!』
急いで朝食を終え、用意を整えて学校に向かう
『奈穂、4組って英語の課題終わってる?』
『はい、真中くんは?』
『俺、今日が期限だった… 写させてくれ…』
「もう間に合わない」としょんぼりと肩を落とす真中くん
そんな姿が妙に可愛くて、ついノートを差し出してしまう
彼はそれを受け取ると笑顔でお礼を言った
この人が人気あるのわかる気がする…
すごく優しく笑うから…
実際に優しいかどうかは別として、私もそんな真中くんは嫌いじゃなかった
でも好きになってはいけないと心に言い聞かす
だってあの人のモノだから…
そんな事を考えながら歩いているとあっという間に学校が見えてきた
校門には彼女が…
『綾だ』
彼女の所に行っちゃうの?
真中くんは私の事…
どう思ってるの?
『綾に放置した事、文句言ってくる』
『あ…』
『ノートありがとな! また後で…』
真中くんは笑顔で私の頭を撫でると校門に走っていき、彼女を羽交い締めにした
予想通り…
解りきってたでしょう…?
『…フ…ッ』
なのに何故、涙が出るの?
好きなわけ…ないのに…
○Side奈穂
【奈穂の朝食だよ】
そう言って笑う真中くんに私は言えなかった
朝は食べれないって…
でも用意された朝食は美味しくて、どんどん食べれてしまう
もしかしたら…
暖かくてよく眠れたからかな…?
『そんなにうまい?』
『はい! 私、本当は朝ご飯食べられないんです!』
『いや、先に言えよ…』
しまった…
せっかく黙ってたのに…
申し訳なくて、恐る恐る真中くんの顔を見る
すると何故か彼は嬉しそうに笑っていた
何でそんな顔…
そう思ったと同時、食べかけの目玉焼きを手づかみで奪われた
『我ながらうまいじゃん』
美味いって…
た、た、た…ッ
『何?』
『食べかけですよ?!』
『俺は平気 キスもした仲じゃん?』
『き…ッ』
いくらキスしたからって何だか恥ずかしいよ
というか、この甘々な朝は何?
恋人でもないのに…
『早く食っちゃえよ? 学校行くから』
『は、はい!』
急いで朝食を終え、用意を整えて学校に向かう
『奈穂、4組って英語の課題終わってる?』
『はい、真中くんは?』
『俺、今日が期限だった… 写させてくれ…』
「もう間に合わない」としょんぼりと肩を落とす真中くん
そんな姿が妙に可愛くて、ついノートを差し出してしまう
彼はそれを受け取ると笑顔でお礼を言った
この人が人気あるのわかる気がする…
すごく優しく笑うから…
実際に優しいかどうかは別として、私もそんな真中くんは嫌いじゃなかった
でも好きになってはいけないと心に言い聞かす
だってあの人のモノだから…
そんな事を考えながら歩いているとあっという間に学校が見えてきた
校門には彼女が…
『綾だ』
彼女の所に行っちゃうの?
真中くんは私の事…
どう思ってるの?
『綾に放置した事、文句言ってくる』
『あ…』
『ノートありがとな! また後で…』
真中くんは笑顔で私の頭を撫でると校門に走っていき、彼女を羽交い締めにした
予想通り…
解りきってたでしょう…?
『…フ…ッ』
なのに何故、涙が出るの?
好きなわけ…ないのに…