LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■噂話
『真中っ おはよ♪』
俺は、元気よく校門で挨拶する綾を思い切り羽交い締めにする
『「おはよ」じゃねーよ! 裸で放置しやがって!』
『だって真中が「帰れ」って言ったじゃん?』
『言ったけどさぁ…』
全く悪びれる様子のない綾につい溜め息が…
奈穂がお見舞いに来なければ最悪、死んでいたかも知れない
死ななくとも肺炎くらいにはなっていただろう…
『ってか今日、誰と来たの?』
綾は俺の袖口を掴んで言う
『…さぁ… 誰でしょう』
『…』
『ほら、不細工な顔してないで教室行くよ?』
『うん…』
頬を膨らませて腕にすがる綾を引きずるようにして廊下を歩いた
…重い…
『よーうちゃーん!!』
教室に行くと和之がいきなり胸に飛び込んできた
いつもに増してハイテンション…
『何だよ朝っぱらから…』
『だって昨日、相模とヤッたんだろ?』
『はぁ?』
『間接でいいから相模の温もりを分けてくれ!』
なるほど…
それで抱き着いてきたわけね…
しかしそんな事実はない
キスくらいしか…
『よし、唇も分けてやろう』
俺は和之の顔を両手で挟むとゆっくりと顔を近づけた
『や、やめてぇ~~~!!』
和之の声は教室を飛び出し、1年生の教室にまで響いたという…
『…何だよ~… ヤッてないなら先に言えよ!』
事実を伝えると和之はつまらなそうに踏ん反り返った
『何でヤッたと思ったの…』
『だって昨日の夜、洋のアパートに相模が泊まったって噂だし』
『あー…』
確かに誤解されてもおかしくない
誤解や噂なんて俺は慣れっこだ
でも奈穂は…
『和之、噂してる奴いたら誤解だって言っておいて』
『お、おう!』
奈穂はきっと噂される事に慣れていないだろう…
『俺、奈穂の様子見てくるわ』
別に好きとか気になるとかじゃない
ただそんなくだらない事で奈穂が傷つくの嫌なだけ…
奈穂を傷つけていいのは俺だけなんだ
涙は俺の前だけでいい…
『真中っ おはよ♪』
俺は、元気よく校門で挨拶する綾を思い切り羽交い締めにする
『「おはよ」じゃねーよ! 裸で放置しやがって!』
『だって真中が「帰れ」って言ったじゃん?』
『言ったけどさぁ…』
全く悪びれる様子のない綾につい溜め息が…
奈穂がお見舞いに来なければ最悪、死んでいたかも知れない
死ななくとも肺炎くらいにはなっていただろう…
『ってか今日、誰と来たの?』
綾は俺の袖口を掴んで言う
『…さぁ… 誰でしょう』
『…』
『ほら、不細工な顔してないで教室行くよ?』
『うん…』
頬を膨らませて腕にすがる綾を引きずるようにして廊下を歩いた
…重い…
『よーうちゃーん!!』
教室に行くと和之がいきなり胸に飛び込んできた
いつもに増してハイテンション…
『何だよ朝っぱらから…』
『だって昨日、相模とヤッたんだろ?』
『はぁ?』
『間接でいいから相模の温もりを分けてくれ!』
なるほど…
それで抱き着いてきたわけね…
しかしそんな事実はない
キスくらいしか…
『よし、唇も分けてやろう』
俺は和之の顔を両手で挟むとゆっくりと顔を近づけた
『や、やめてぇ~~~!!』
和之の声は教室を飛び出し、1年生の教室にまで響いたという…
『…何だよ~… ヤッてないなら先に言えよ!』
事実を伝えると和之はつまらなそうに踏ん反り返った
『何でヤッたと思ったの…』
『だって昨日の夜、洋のアパートに相模が泊まったって噂だし』
『あー…』
確かに誤解されてもおかしくない
誤解や噂なんて俺は慣れっこだ
でも奈穂は…
『和之、噂してる奴いたら誤解だって言っておいて』
『お、おう!』
奈穂はきっと噂される事に慣れていないだろう…
『俺、奈穂の様子見てくるわ』
別に好きとか気になるとかじゃない
ただそんなくだらない事で奈穂が傷つくの嫌なだけ…
奈穂を傷つけていいのは俺だけなんだ
涙は俺の前だけでいい…