LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■香水の香り
○Side 奈穂

『な、何なんですか?!』
『確認…』

確認という名の意味不明な辱め
それが終わると、真中くんは打って変わり優しく抱きしめてくれた

少し硬めの温かい胸元…
そこからはいつもと少し違う匂いがした

『香水…変えました?』
『んーん…』

確かに香る香水の香り
でもこれはいつも真中くんが着けてるのと違う

もっと甘ったるい…
花のような…

『昨日の夜遊びの相手… それって誰ですか?』
『そんなの… 名前言ったって奈穂にはわかんねーよ…』
『…そう…ですね…』

女の子だ…
私はそう確信した

真中くんって意外と嘘が下手なんだね…

でも責める事はしない
責める権利なんてない

彼を責められるのは彼女であって私じゃないから…

『私… 教室に戻ります…』

体を包んでいた腕をそっと外して真中くんに背中を向けた…
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