LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■願望
『真中~!』
帰り道、けだるそうに歩いていると1つ年上の綾に声をかけられた
『真中って彼女と別れたの?』
『さぁ…』
『「さぁ」って… 真中らしいけど』
綾はそう言って溜め息混じりに苦笑する
『じゃあ今度は綾を彼女にしてくれる?』
腕に胸を押し付けるようにしてニコッと笑う綾
来るもの拒まず…
返事はもちろん…
『いいよ』
『マジ?! やったぁ♪』
可愛いとは思うんだけどなぁ…
何か違う…
顔も体もタイプのはずだが何故か物足りなさを感じた
『なぁ、綾って無理矢理されんのって好き?』
『え~! 真中ってそっち系の人?』
そっちって…
まるで異人扱いだな
『…別にー… めんどいかも…』
経験の多い俺でも無理矢理に奪うという事は経験した事がない
正確に言えば出来るような相手がいないのだ…
他人を襲ってしまえばレイプ犯
彼女を襲っても結局は同意の上
演技の凌辱には興味ない
本当に自分を拒絶して…
それでも堕ちていく様が見たかった…
『なんなら綾を襲ってみる?』
『阿呆…』
俺はそう言って笑う綾の唇に自分の唇を押し付けた
『ん…』
綾の柔らかい舌を見つけ、揺すぶる
すると応えるよう綾も舌を絡めた
だから同意の上は嫌なんだってば…
『ふっ…!』
永いキスに綾の足は耐えられずカクンと抜ける
『…拒絶できてねぇじゃん』
『だってぇ…』
赤くなって口を押さえる綾の髪を撫でる
その時、後ろから一人の女の子が俯いて通り過ぎていった
微かに見えた横顔は、ほんのり赤い…
栗色の長い髪でその人物が誰であるかすぐにわかった
相模…奈穂…
『…トラ… 元気?』
聞こえるか聞こえないか…
際どい小さな声に奈穂は足を止める
『え…?』
震える小さな声を出して振り返ると驚いて目を丸くした
『同じ学校なんだね』
『あ…あの…』
顔を真っ赤にして「すみません」と言うと奈穂はそのまま走っていってしまう
『真中ぁ? あれ何?』
『さぁ…』
『すぐ「さぁ」って言うー…』
不満そうに口を尖らす綾
相模奈穂…
やっぱ可愛いじゃん
『真中~!』
帰り道、けだるそうに歩いていると1つ年上の綾に声をかけられた
『真中って彼女と別れたの?』
『さぁ…』
『「さぁ」って… 真中らしいけど』
綾はそう言って溜め息混じりに苦笑する
『じゃあ今度は綾を彼女にしてくれる?』
腕に胸を押し付けるようにしてニコッと笑う綾
来るもの拒まず…
返事はもちろん…
『いいよ』
『マジ?! やったぁ♪』
可愛いとは思うんだけどなぁ…
何か違う…
顔も体もタイプのはずだが何故か物足りなさを感じた
『なぁ、綾って無理矢理されんのって好き?』
『え~! 真中ってそっち系の人?』
そっちって…
まるで異人扱いだな
『…別にー… めんどいかも…』
経験の多い俺でも無理矢理に奪うという事は経験した事がない
正確に言えば出来るような相手がいないのだ…
他人を襲ってしまえばレイプ犯
彼女を襲っても結局は同意の上
演技の凌辱には興味ない
本当に自分を拒絶して…
それでも堕ちていく様が見たかった…
『なんなら綾を襲ってみる?』
『阿呆…』
俺はそう言って笑う綾の唇に自分の唇を押し付けた
『ん…』
綾の柔らかい舌を見つけ、揺すぶる
すると応えるよう綾も舌を絡めた
だから同意の上は嫌なんだってば…
『ふっ…!』
永いキスに綾の足は耐えられずカクンと抜ける
『…拒絶できてねぇじゃん』
『だってぇ…』
赤くなって口を押さえる綾の髪を撫でる
その時、後ろから一人の女の子が俯いて通り過ぎていった
微かに見えた横顔は、ほんのり赤い…
栗色の長い髪でその人物が誰であるかすぐにわかった
相模…奈穂…
『…トラ… 元気?』
聞こえるか聞こえないか…
際どい小さな声に奈穂は足を止める
『え…?』
震える小さな声を出して振り返ると驚いて目を丸くした
『同じ学校なんだね』
『あ…あの…』
顔を真っ赤にして「すみません」と言うと奈穂はそのまま走っていってしまう
『真中ぁ? あれ何?』
『さぁ…』
『すぐ「さぁ」って言うー…』
不満そうに口を尖らす綾
相模奈穂…
やっぱ可愛いじゃん