LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■2人の過去
保健室…
『遅刻のうえにサボりとは結構なご身分ですなぁ~?』
俺が保健室でサボっていると理香がそう言いながら入ってきた
どうせまたイヤミを言われるんだろう…
そう思ったら自然と溜め息が出た
『昨日、また女と遊んでたの?』
ほら、やっぱり…
『理香には関係ねーよ』
『まぁ、いいけど… あんた相変わらず軽いねぇ』
理香はハァ〜と長い息を吐くと首を嫌々と振った
『ほっとけ…』
『私とはキスもしなかったくせに…』
『…な…』
何で今さらそんな事…
『…してほしかったのかよ』
『まぁね?』
だってアレは理香が悪い
理香が本気だったから…
『だって理香がッ…』
そう言いかけた時、静かに保健室の扉が開いた
『ご、ごめんなさい…』
遠慮気味に開いた扉からは顔を赤らめた奈穂が半分だけ顔を出している
『先生が理香を捜してきてって私に…』
『あ、ごめん! すぐ行くよ!』
奈穂にそう言って立ち上がる理香
俺はその理香の手を引いてもう一度、自分に寄せた
『ちょ…ッ 何?!』
『アレはお前のためにやったんだからな?』
『…知ってる…』
知ってるなら何故、責める?
もう過ぎた事だろう?
そう思いながらも悲しげに俺を見る理香には何も言えず、掴んだ腕をそっと解放する
ふと奈穂を見ると、奈穂もまた不安げな表情を浮かべていた
『…またね、奈穂…』
馬鹿だな…
俺達の過去の事なんかで、そんな顔すんなよ…
保健室…
『遅刻のうえにサボりとは結構なご身分ですなぁ~?』
俺が保健室でサボっていると理香がそう言いながら入ってきた
どうせまたイヤミを言われるんだろう…
そう思ったら自然と溜め息が出た
『昨日、また女と遊んでたの?』
ほら、やっぱり…
『理香には関係ねーよ』
『まぁ、いいけど… あんた相変わらず軽いねぇ』
理香はハァ〜と長い息を吐くと首を嫌々と振った
『ほっとけ…』
『私とはキスもしなかったくせに…』
『…な…』
何で今さらそんな事…
『…してほしかったのかよ』
『まぁね?』
だってアレは理香が悪い
理香が本気だったから…
『だって理香がッ…』
そう言いかけた時、静かに保健室の扉が開いた
『ご、ごめんなさい…』
遠慮気味に開いた扉からは顔を赤らめた奈穂が半分だけ顔を出している
『先生が理香を捜してきてって私に…』
『あ、ごめん! すぐ行くよ!』
奈穂にそう言って立ち上がる理香
俺はその理香の手を引いてもう一度、自分に寄せた
『ちょ…ッ 何?!』
『アレはお前のためにやったんだからな?』
『…知ってる…』
知ってるなら何故、責める?
もう過ぎた事だろう?
そう思いながらも悲しげに俺を見る理香には何も言えず、掴んだ腕をそっと解放する
ふと奈穂を見ると、奈穂もまた不安げな表情を浮かべていた
『…またね、奈穂…』
馬鹿だな…
俺達の過去の事なんかで、そんな顔すんなよ…