LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■1番
会話の途中、理香の言葉が止まる
視線は入口の方
不思議に思って見ると、ようやくそのワケが解った
『…奈穂…』
ポロポロと落ちる涙
走ってきたのか髪はクチャクチャ
…可愛い
思わず吹き出しそうになるのを堪えて俺は奈穂の前へと足を進める
『…理香がいなくて寂しかったのか?』
しかし奈穂からの返事はなく、代わりに小さな体が俺の胸の中に収まった
『奈穂…?』
『ヒック…ッ』
しゃっくりをあげる奈穂の頭を撫でて乱れた髪を直す
さらさらの髪は少し撫でるだけで元通り…
『洋… 私は戻るね?』
フゥと安堵の息を漏らして、理香はドアノブに手をかけた
『悪いけど先生に奈穂と俺がサボる事言っておいて』
『うん… わかった…』
理香が去った後も少し戸惑いはあったが、とりあえず奈穂を抱きしめた
朝より息苦しくない…
『奈穂… 泣くなよ…』
『…ッ』
俺、奈穂に泣かれるのが1番困る
だってどうしていいか解んないんだ…
何をしたら喜ぶか
何をしたら笑うか
『なぁ、泣くなって…』
まだよく解んない
それに…
『笑ってる顔が… 1番可愛いんだからさ…』
奈穂は笑っているのが1番いい
『はい…』
ようやく返事を返した奈穂は思い切り鼻をすする
その後で目を擦ると小さく笑った
ほら…
1番可愛い…
会話の途中、理香の言葉が止まる
視線は入口の方
不思議に思って見ると、ようやくそのワケが解った
『…奈穂…』
ポロポロと落ちる涙
走ってきたのか髪はクチャクチャ
…可愛い
思わず吹き出しそうになるのを堪えて俺は奈穂の前へと足を進める
『…理香がいなくて寂しかったのか?』
しかし奈穂からの返事はなく、代わりに小さな体が俺の胸の中に収まった
『奈穂…?』
『ヒック…ッ』
しゃっくりをあげる奈穂の頭を撫でて乱れた髪を直す
さらさらの髪は少し撫でるだけで元通り…
『洋… 私は戻るね?』
フゥと安堵の息を漏らして、理香はドアノブに手をかけた
『悪いけど先生に奈穂と俺がサボる事言っておいて』
『うん… わかった…』
理香が去った後も少し戸惑いはあったが、とりあえず奈穂を抱きしめた
朝より息苦しくない…
『奈穂… 泣くなよ…』
『…ッ』
俺、奈穂に泣かれるのが1番困る
だってどうしていいか解んないんだ…
何をしたら喜ぶか
何をしたら笑うか
『なぁ、泣くなって…』
まだよく解んない
それに…
『笑ってる顔が… 1番可愛いんだからさ…』
奈穂は笑っているのが1番いい
『はい…』
ようやく返事を返した奈穂は思い切り鼻をすする
その後で目を擦ると小さく笑った
ほら…
1番可愛い…