LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■名前を呼んで
嫌い
大嫌い
何で?
温室でぬくぬくと育ちましたって存在が気に入らないから
でも…
『気付いたら奈穂が目の前にいるんだよ…』
俺の目の前に必ず奈穂がいる
『…私、そんなに真中くんの前をうろついてます?』
『…さぁ』
実際、うろついてはいないだろう
だが視界に入る
もしかしたら無意識に追っているのかも知れない
『真中くん…』
『大体、真中ってのも気に入らねぇ… 俺の名前、知らないんじゃない?』
『えッ…?!』
真中くん真中くんって繰り返す事が気に入らない
「真中」は俺の名前じゃない
『よ…洋くん…?』
名前を呼ぶだけで奈穂の顔は真っ赤に染まる
呼ばれた俺も少し照れ臭かった
『よかった… 名前知ってて…』
少し赤くなった顔を隠すように奈穂にキスをする
『ッ…ん…』
生暖かい舌が絡める度、奈穂は短い息を漏らした
『ハァ…ッ』
『名前…呼んで? 飽きるぐらい…』
ねぇ…
今、すごく聞きたい
『洋くん…?』
『うん…』
『洋…くん…』
『はい…?』
『………洋……』
…まさか呼び捨てとは…
少し驚いた驚いたが決して嫌じゃない
『…呼び捨てが…1番いいね…』
むしろ嬉しい
しかし真っ赤になった奈穂に突き飛ばされ、壁に背中を打ち付けてしまう
『ごッ ごめんなさい!!』
そしてそのまま逃げられた
な、何なんだ…?
あんなに逃げなくても…
嫌い
大嫌い
何で?
温室でぬくぬくと育ちましたって存在が気に入らないから
でも…
『気付いたら奈穂が目の前にいるんだよ…』
俺の目の前に必ず奈穂がいる
『…私、そんなに真中くんの前をうろついてます?』
『…さぁ』
実際、うろついてはいないだろう
だが視界に入る
もしかしたら無意識に追っているのかも知れない
『真中くん…』
『大体、真中ってのも気に入らねぇ… 俺の名前、知らないんじゃない?』
『えッ…?!』
真中くん真中くんって繰り返す事が気に入らない
「真中」は俺の名前じゃない
『よ…洋くん…?』
名前を呼ぶだけで奈穂の顔は真っ赤に染まる
呼ばれた俺も少し照れ臭かった
『よかった… 名前知ってて…』
少し赤くなった顔を隠すように奈穂にキスをする
『ッ…ん…』
生暖かい舌が絡める度、奈穂は短い息を漏らした
『ハァ…ッ』
『名前…呼んで? 飽きるぐらい…』
ねぇ…
今、すごく聞きたい
『洋くん…?』
『うん…』
『洋…くん…』
『はい…?』
『………洋……』
…まさか呼び捨てとは…
少し驚いた驚いたが決して嫌じゃない
『…呼び捨てが…1番いいね…』
むしろ嬉しい
しかし真っ赤になった奈穂に突き飛ばされ、壁に背中を打ち付けてしまう
『ごッ ごめんなさい!!』
そしてそのまま逃げられた
な、何なんだ…?
あんなに逃げなくても…