LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■記憶
○Side 奈穂
『つか理香、奈穂を探してこいよ トイレ長すぎだろ…』
真中くんはそう言って理香を保健室から出した
理香、どうするんだろう
私、ここにいるのに…
そう思いながら少しカーテンを開けてみる
すると和之くんを睨む真中くんが見えた
『無神経、理香と俺が付き合ってたの知ってんだろ?』
『あ、あぁ… 悪い…』
あ…
まさかそれであんな事…
『実際は相模とどう?』
『…キス以上…でもヤッてはないよ』
真中くんは溜め息をつきながら赤裸々に語る
『マジで? お前にしちゃ永いなぁ…』
『でも…1番楽しいよ?』
流れた涙がピタッと止まるような台詞
楽しい…?
私といる事が…?
『だから最初に「相模はいい」って言ったろ?』
『はは、そういや言ってたなぁ… しつこいくらい!』
無邪気な笑顔…
そういえば彼が友達と話してるのなんて初めて見る
何だか普通の男の子みたいで、すごく好きだ
『あとさ、奈穂といると思い出すんだよね… 昔の事…』
『そーいや洋は記憶喪失だったな…』
『そんな大層なもんじゃないよ 記憶はあるけど映像がないんだ… しかも途切れ途切れ』
カーテンの小さな隙間から見えるのは、辛そうに話す彼の表情
『…全部を思い出したらどうなる?』
『さぁ…』
私の知らない話…
『奈穂見つからないの、洋も探して?』
しばらくして戻ってきた理香がそう言って真中くんを呼んだ
勿論、理香は私の居場所を知ってる
『仕方ねーなぁ、ちょっと見てくるわ』
そんな事、知らない真中くんは立ち上がって保健室を出ていった
『相模、出てきていいよ』
その後で和之くんがカーテンを開けてくれた
クスクス笑いながら
『あの…まなッ 洋くんって『記憶の話は忘れて』
私の言葉を遮るように和之くんは言う
あからさまに隠された事に涙が滲んだ
『ごめん、俺は洋の親友だから話せないし…』
『…はい』
和之くんなニッコリ笑ってもう一度「ごめんね」と言ってくれた
映像のない記憶
いつか私にも話してくれるだろうか…
○Side 奈穂
『つか理香、奈穂を探してこいよ トイレ長すぎだろ…』
真中くんはそう言って理香を保健室から出した
理香、どうするんだろう
私、ここにいるのに…
そう思いながら少しカーテンを開けてみる
すると和之くんを睨む真中くんが見えた
『無神経、理香と俺が付き合ってたの知ってんだろ?』
『あ、あぁ… 悪い…』
あ…
まさかそれであんな事…
『実際は相模とどう?』
『…キス以上…でもヤッてはないよ』
真中くんは溜め息をつきながら赤裸々に語る
『マジで? お前にしちゃ永いなぁ…』
『でも…1番楽しいよ?』
流れた涙がピタッと止まるような台詞
楽しい…?
私といる事が…?
『だから最初に「相模はいい」って言ったろ?』
『はは、そういや言ってたなぁ… しつこいくらい!』
無邪気な笑顔…
そういえば彼が友達と話してるのなんて初めて見る
何だか普通の男の子みたいで、すごく好きだ
『あとさ、奈穂といると思い出すんだよね… 昔の事…』
『そーいや洋は記憶喪失だったな…』
『そんな大層なもんじゃないよ 記憶はあるけど映像がないんだ… しかも途切れ途切れ』
カーテンの小さな隙間から見えるのは、辛そうに話す彼の表情
『…全部を思い出したらどうなる?』
『さぁ…』
私の知らない話…
『奈穂見つからないの、洋も探して?』
しばらくして戻ってきた理香がそう言って真中くんを呼んだ
勿論、理香は私の居場所を知ってる
『仕方ねーなぁ、ちょっと見てくるわ』
そんな事、知らない真中くんは立ち上がって保健室を出ていった
『相模、出てきていいよ』
その後で和之くんがカーテンを開けてくれた
クスクス笑いながら
『あの…まなッ 洋くんって『記憶の話は忘れて』
私の言葉を遮るように和之くんは言う
あからさまに隠された事に涙が滲んだ
『ごめん、俺は洋の親友だから話せないし…』
『…はい』
和之くんなニッコリ笑ってもう一度「ごめんね」と言ってくれた
映像のない記憶
いつか私にも話してくれるだろうか…