LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■赤いアルバム
○Side 奈穂
『フッ…ッ!』
舌が絡まる
深くて息が苦しい
『よッ 洋く…ッ』
洋くんは唇が離れた後、そのまま首筋にキスをした
…ゾクゾクする…
でも嫌じゃない
嫌じゃないけど…ッ
『待って!』
私は思い切り肩を押して突き飛ばした
『…何?』
すると不機嫌そうに顔を上げる洋くん
『私ッ 洋くんの事、何も知らないんです! だから…ッ』
『…知らない人とは出来ないって事?』
彼の言葉にコクコクと何度も頷く
ちゃんとお互いを知ってから結ばれたい
それ位、望んでもいいでしょ…?
『…9月4日生まれ、乙女座 んでAB型』
『おッ 乙女…ッ』
『笑うなよ 好きなモノは卵…と、甘くないもの』
もしかして知らないって言ったから…
『奈穂は?』
拍子抜けしている私に洋くんはそう尋ねる
『私は… 12月24日の山羊座でA型です…』
『好きなモノは?』
『チーズケーキと果物です…』
今さら自己紹介なんて少し変だね…?
でも嬉しいな…
『私… 洋くんの子供の頃の話が聞きたいです…』
質問の仕方が悪かったのか、洋くんは目を見開いたまま固まった
『あ…ッ ごめんなさい…』
誰にだって、知られたくない事があるのに…
私ったら図々しい事を…
『ごめッ… ちょっと抱きしめて…』
『洋くん…?』
『お願い…』
消え入りそうな細い声…
恐る恐る抱きしめると、体は微かに震えていた
『私… 変な事聞きましたよね…』
『…ううん… アルバム…見る…?』
洋くんはまだ震えの止まらない手でベッドの下を指差した
『…いいんですか?』
『うん… ベッドの下の赤いやつ…』
『…はい…』
ベッドの下の赤いアルバム…
あそこに貴方の過去があるの…?
○Side 奈穂
『フッ…ッ!』
舌が絡まる
深くて息が苦しい
『よッ 洋く…ッ』
洋くんは唇が離れた後、そのまま首筋にキスをした
…ゾクゾクする…
でも嫌じゃない
嫌じゃないけど…ッ
『待って!』
私は思い切り肩を押して突き飛ばした
『…何?』
すると不機嫌そうに顔を上げる洋くん
『私ッ 洋くんの事、何も知らないんです! だから…ッ』
『…知らない人とは出来ないって事?』
彼の言葉にコクコクと何度も頷く
ちゃんとお互いを知ってから結ばれたい
それ位、望んでもいいでしょ…?
『…9月4日生まれ、乙女座 んでAB型』
『おッ 乙女…ッ』
『笑うなよ 好きなモノは卵…と、甘くないもの』
もしかして知らないって言ったから…
『奈穂は?』
拍子抜けしている私に洋くんはそう尋ねる
『私は… 12月24日の山羊座でA型です…』
『好きなモノは?』
『チーズケーキと果物です…』
今さら自己紹介なんて少し変だね…?
でも嬉しいな…
『私… 洋くんの子供の頃の話が聞きたいです…』
質問の仕方が悪かったのか、洋くんは目を見開いたまま固まった
『あ…ッ ごめんなさい…』
誰にだって、知られたくない事があるのに…
私ったら図々しい事を…
『ごめッ… ちょっと抱きしめて…』
『洋くん…?』
『お願い…』
消え入りそうな細い声…
恐る恐る抱きしめると、体は微かに震えていた
『私… 変な事聞きましたよね…』
『…ううん… アルバム…見る…?』
洋くんはまだ震えの止まらない手でベッドの下を指差した
『…いいんですか?』
『うん… ベッドの下の赤いやつ…』
『…はい…』
ベッドの下の赤いアルバム…
あそこに貴方の過去があるの…?