秘密

『じゃあ、私と付き合ってよ』


私が言うと、はるとは

『今すぐに彼女と別れることは出来ない。けど、まゆが大事なのは本当だから。別れるまで待ってて欲しい。』

と言った。

やっぱり…ね。

別れれないんじゃん。
私より彼女が大事なんだな。


『いつまで待てばいいの？』


『わからない。けど、別れるから。』


はるとの言葉に、私は溜め息がもれた。

こんな自分勝手なはるとを好きだと思ってしまう自分にも笑えた。


『わかった。信じてるから。』


その言葉が何を意味するか、私はわかってた。


２番目の女に、
私はなるのだ。


今まで自分とは縁のない言葉だって思ってた“２番目”


自分が経験するなんて…

人を好きになるのって怖い。