秘密
でも、一人で抱え込めるほど私は強くなかった。

想像以上に心が不安定になっていたんだと思う…
私は部活中涙が止まらなくなってしまった。



私は毎日部活中はるとと他の部員達とは平等に接していた。

恋と部活は切り離して考えなきゃって思ってたから。


けど、今日ははるとに意識がいってしまっていた。



何で私だけのはるとじゃないの?



ずっとたまっていた気持ちが涙となって流れ出したのかもしれない。

私の涙に一番初めに気づいたのは竹下君だった…多分チカの事見たら私が見えたんだろうね。

『高野さん、どぉしたの?!』

その声と同時に隣に立っていたチカが気づき、
『まゆ、どぉした?!』
って私の顔を心配そうに覗きこんだ。

竹下君とチカの声で、先生や他の部員も私に気づいた。

もちろんはるとも…。

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