秘密

はるとが私の前に来た。

他の部員達は冷やかしの声をあげている。

『好きです。俺と付き合ってください。返事は…先生来たから部活後聞かせてください。』

タイミングが良いのか悪いのか…先生が来て部活が始まった。

私は当たり前部活どころじゃなかった。
それは他の部員も一緒でソワソワしていた。

普通なのは…はるとくらいだった。


チカには
『よかったね』
って言われ、
他の部員からは、
『どぉする？』
って聞かれ…私は困って、
『部室掃除してきます』って逃げてしまった。


掃除しながら、何度も何度もほっぺたをつまんでみた。

痛い…夢じゃないんだ。

チカが部活終わりに呼びに来るまで、何度も何度もほっぺつまんだせいで右のほっぺたは少し赤くなっていた。