蒼空Letter
でも、耳はついつい隣の会話に集中しちゃう。正直なあたしの耳。
後ろを向いている彼は、友達の携帯を見て笑っている。
何を見てるのかな・・・?
どうしよう・・・?
ねぇ、「死神」。聞きたいんだけどさ、
あたしがこの隣の人に「何か面白いの?」って聞いたら狙いにくる?
間接的にでも彼と会話をしたら、あんた直ぐさま狙うんじゃない?
メアド、知りたいとか願ったら・・・、行動したら・・・、
「死神」、あんたどうする?
DEAD OR ALIVE
あたしの中にいる唯一の神様のあんたはあたしをどうする?
「マジ?」
彼が友達に何かを言われてビックリしている。
「マジマジ。お前どうすんの?今、フリーじゃん」
友達が彼にニヤニヤしながら言っている。
(何・・・?何がマジなの?)
バレない様にそっと視線を向ける。
彼は後ろを向いて、友達の机に頬杖をついている。
何か考えてるみたい。
「結構可愛いじゃん、アイツ」
(誰が?誰の話してるの?)
「うーん。まぁね、別にいいけど。付き合っても」
彼の言葉があたしに刺さった。