蒼空Letter
その日の夜。
何だか具合が悪かった。
(喧嘩って激しい運動になるのかな?)
発作が出るような出ないような・・・。
一応、動悸の薬と安定剤を飲んで早めに布団に入った。
電気を消して、間接照明にした時にドアがノックされる。
「ルウコ?ちょっといい?」
お母さんが部屋に入ってきた。
「何?」
「どうしたの?具合悪いの?」
「うん。ちょっとね、動悸がするから。でも薬飲んだよ」
「明日、学校休めば?」
「うーん、様子見て決める。で、何?」
ベッドの端に座ってちょっと考えているみたいだ。
「ルウコは口も悪いし、ルミをすぐ殴るけど・・・」
「え?」
「まさか、学校の女の子と喧嘩すると思わなかった」
(はぁ!?何で知ってるの!?)
「殴り合い?したの?」
「え?殴り合いって男じゃないんだから・・・」
「でも、担任の先生から電話きたわよ。会社に。殴り合いして体力使った様なので様子を見て下さいって」
(あのバカ担任!!余計な事を・・・)