蒼空Letter
罪悪感の中にも安らぎってある。
ソウちゃんの身体にすっぽりと包まれているこの瞬間。
(もう少しだけ待ってほしい・・・少しでいいから)
そう思って視線を上に向けるとソウちゃんのいつもの笑顔。
「ルウコって意外に小さいよね?」
「え?そうでもないけど。18センチ違うとそう思うのかな?」
「160センチか・・・。って何でオレの身長知ってるの!?」
「リサーチ済みでした。それより」
あたしは見上げたままソウちゃんに言った。
「初めてこんなに近くで顔見たかも」
「そうだね、オレもルウコをこんな近くで見るの初めて」
「ブスって思った?」
そう言ったら笑った。
「オレの彼女は学校で一番の美人と呼ばれてる子なんです。当然、誰よりもオレがルウコを一番可愛いと思ってるし、そこらの男に見られてるのがたまにムカつく」
(ヤキモチやくの・・・?)
意外だなーって思って見た。
ソウちゃんはニコリと笑ってから言った。
「なぁ、キスしてもいい?」
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(何だと!?キスって、キスって、キスーー!?!?)