蒼空Letter

看護士が現れて、体温と血圧を計って「後で先生きますから」と笑顔で去って行った。


それまで全く気付かなかった音と身体にペタペタと貼られている管。


ピ、ピ、ピ、と規則的な音がする。


心電図。あたしの心臓を計る音。



何だろ??

倒れる前は確か心臓が痛かった。

だから心音を見てるのかな?



それにしても親といい、医者といい来るのが遅い。

どんだけ話てるんだろ?

ルミが言うにはあたしが目を覚ますずっと前からいないらしい。

まだ夕方で陽が落ちてない時からいない。

でも、今の空は真っ暗で時計を見たら夜の8時すぎ。

これだけ話てるって事はさ、もしかしてあたしって・・・。



「お腹空いた〜」


ルミの声に我に返る。


「そうだね、あたしも超お腹空いた」


ひきつった笑顔でルミに言葉をかけた。



その時、病室のドアを開けて救命の格好をした医者を先頭にお父さん、お母さんが入ってきた。

お母さんの目が真っ赤だ。

泣いてた証拠。



あたし一体どうしちゃったんだろう?


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