蒼空Letter
タバコを何本が吸った後、ソウちゃんも一緒にベッドに入ってあたしを抱きしめた。
寝るのかな?って思ったけどソウちゃんはしっかりあたしを見ている。
「そんなに見られたら寝れないよ」
あたしが言うとちょっと笑った。
「何か突然具合悪くなったりしたらって思うとつい見ちゃう」
「大丈夫だよ」とあたしは笑い飛ばした。
それからソウちゃんの胸に顔をうずめて目を閉じてみた。
フェスのキャンプの時みたい・・・それよりもソウちゃんの心臓の音を聞いていると段々安心して眠気が出て来た。
「寝てもいいよ。疲れてるんだから」
半分ウトウトとしていたあたしにソウちゃんが言った。
もう疲れ果てて眠たくて頷くしか出来ない。
ソウちゃんに抱きしめられてあたしはあっさり眠りに落ちた。
寝る時に実に下らない事が頭に浮かんだ。
明日香、メリメリってのはしなかったよ。
痛かったけど、それより幸せって思った。
明日香が幸せに思うって言った気持ちがようやくわかった。
張り切って買った勝負下着に関してはソウちゃんに何も言われなくて寂しいんだかホッとしたのかよくわからないけどね。