蒼空Letter
今度こそ校門を出て、駅までダラダラ歩きながら今日の「飲み会」の話題になった。
「ルウコ帰りはどうするの?」
明日香に聞かれて「ソウちゃんの家に行く」と答えると、幹太くんと2人で「エロい」とニヤニヤした。
「何でよ、幹太くんだってミサちゃんと合流するんでしょ?」
「まぁねー、オレん所もミサがお泊まりー」
「変わらねーじゃん」
ソウちゃんが言ったけど、明日香はフンと鼻で笑った。
「やっぱりまだまだガキよね、あんた達。あたしは彼氏が卒業のお祝いにホテル予約してくれたのよ。ラブホテルじゃないわよ?ちゃんとしたホテル」
「その方が数倍エロいとあたしは思う」
あたしが言うと明日香が呆れた。
「あっちもサークルの飲み会なの。お酒飲んでるから変な事にならないわよ」
「え?お酒飲んだらそうなの?ソウちゃんは・・・」
言いかけた口を塞がれた。
「へー、ソウちゃんって頑張り屋さんなのね」
明日香がジロジロとソウちゃんを見ると真っ赤になっている。
「何かソウとルウコちゃんって出来婚とかしそうだよな」
幹太くんの言葉に2人で「まさか」と笑った。
「こういうタイプって意外に早く結婚してビックリさせられるのよ」
「だから、そんな事あるワケねーだろ?バカか、お前ら」
からかう2人に呆れながらソウちゃんは言ってるけど・・・
未来ってわからないものだ。