蒼空Letter

学校に着いてまず時計を確認。

部活組はまだまだ朝練中。

そして明日香情報によると今日はサッカー部は朝練なし。


さて…まずはどこに手紙を置くかが問題。

とりあえず教室に向かう事にした。



誰もいない教室に入って、彼…ソウちゃんの机の中を覗く。


(これは無理だな)


そう思ったのは後ろの席だからわかるけど、ソウちゃんは教科書なんて出さない。出して開くのってテスト前くらい。

机の中は案の定、適当に教科書とノートが突っ込んでるだけ。


(後は部室とか?)


行っても鍵かかってそう。

だってあたし部員じゃないし。やっぱり部長とかマネージャーが管理してるよね?


一応は行こうと思ったけど、振り替えると教室の後ろにズラリと並んだ個人ロッカー。


開いてたら最高なんだけどな…


そうおもいながらソウちゃんのロッカーに手をかけたけどやっぱり鍵がかかっている。


(マジ困った〜)


教室から出て結局下駄箱に戻ってしまう。


時計を見て仰天する。

後数分で部活組が帰ってくる。


(どうしよう!)


焦ってもどうしよもない。

下駄箱だって一応扉ついてるワケだし…。


あたしがソウちゃんに下駄箱に手をかけようとしたその時、

笑い声が聞こえて多分テニス部が戻ってきたようだ。
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