幼なじみ〜 それはもどかしい距離〜


「で、なんで?」


「……ぇっと…」




もじもじしながら話す彩音を柄にもなくいとおしいと思った。




「…って聞いてる?」


「…あぁ」




半分以上聞いてなかったけど…まあ、気づいてないしいいか…




「…あのさ」


「うん?」


「そろそろ離して欲しいんだけど…」



あ、抱き締めたままだった。でも、離したくないからな






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