幼なじみ〜 それはもどかしい距離〜
【彩音】


「彩〜!」


「うぅ…ん?」



何?さっきから



足の間に何か……




そっと目を開くと……



「夢耶!!」


「あり?起きちゃった??」


「何してるのかな…?」


「分かんない?起こしてんの!!」



いやいやいや!!



起こすって…もっと違う起こしかたがあると思うんだけど?!



「彩〜」


「な…なに?」


「彩さ〜夢がこんなので引かないの?」



は?
何をいきなり??



「夢さ〜前の学校でもさフツーにこうゆうことやってたの、夢は帰国子女だからこうゆうのなんとも思わないんだけどさ…まあ、言わなくてもその先は分かると思うんだけど…だから、彩は引かないかなって…」



夢耶…そんな風に思ってたんだ。



「私は、夢耶がパートナーで良かったと思ってるよ!」


「え?」


「だって、夢耶は私の高校に入ってからの初めての友達だもん!!」


「彩〜!!」



夢耶は、目をうるうるさせながら私に抱きついた。



朝からなんていい友情なんだろう〜!!





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