遠距離
いつものあたしなら
名前聞いて、メアド聞いて

その人に近付こうって
できるのに、


この時だけは
動けなかった。

ただぎこちなく
微笑み返す事しか
できなかった。


ふとその人をよぶ
誰かの声がした。

「優紀ー!!お前呼ばれてるぞー」

その人は
走って校舎に消えていった。

ドキドキが止まってくれなかった…

「優紀ってゆーんだ…」
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