攪恋慕~かくれんぼ~
それからが大変だった。
母はショックで寝込んでしまうし、僕と父もとても信じられる話では無かったので、半ばパニックだった。
暫くして、梅子の担任と他数名の教諭が自宅に訪問し、混乱する僕らを宥めながら事情を説明してくれた。
分かった事は、ここ数日変わった事も無く、梅子は寮生活を満喫し、学業は真面目に取り組んでいた事。
取り巻く友人達からも悪い噂は無く、寧ろ良い話しか聞かない模範的な生徒だったという事。
しかし昨夜未明、夜遅く巡回していた寮の警備員が僅かに開いていた部屋を見付け不審に思い、中を調べると既に梅子の姿は無かったという事。
まさか抜け出したのかと思い、慌てて家に連絡を入れたのだが帰っていないという事。
そして教諭は言った。
「兎に角、直ぐにでも警察に捜索願いを出した方が良いかもしれません……事件に巻き込まれてからでは遅いですから……。」
母はショックで寝込んでしまうし、僕と父もとても信じられる話では無かったので、半ばパニックだった。
暫くして、梅子の担任と他数名の教諭が自宅に訪問し、混乱する僕らを宥めながら事情を説明してくれた。
分かった事は、ここ数日変わった事も無く、梅子は寮生活を満喫し、学業は真面目に取り組んでいた事。
取り巻く友人達からも悪い噂は無く、寧ろ良い話しか聞かない模範的な生徒だったという事。
しかし昨夜未明、夜遅く巡回していた寮の警備員が僅かに開いていた部屋を見付け不審に思い、中を調べると既に梅子の姿は無かったという事。
まさか抜け出したのかと思い、慌てて家に連絡を入れたのだが帰っていないという事。
そして教諭は言った。
「兎に角、直ぐにでも警察に捜索願いを出した方が良いかもしれません……事件に巻き込まれてからでは遅いですから……。」