攪恋慕~かくれんぼ~
紗智②
カタカタカタカタ…
日曜を挟んで月曜日。
今日もいつもと変わらぬ雰囲気のまま、時間は過ぎ、僕は業務に徹していた。
だが、時折過る一昨日の事を思い出す度に手が止まり、頭を振って作業に戻る。
そんな事を繰り返していれば、誰だって不思議がるし、突っ込みを入れたくもなるだろう。
僕がモヤモヤしたままパソコンと格闘していると、机にお茶を置かれる音がした。
「高橋さん。」
「は……あ、はい。どうもありが……。」
「恋患いですか?」
お茶を含もうとした僕は、ブッと吹き出した。
熱さとしでかした事にパニックになる。
「熱っちゃちゃちゃちゃっ!!すみま、ゴホッゴホッ!」
「だだだ大丈夫ですか!?高橋さん?」
慌てて室井さんがタオルを持ってきてくれた。
咳き込む僕に、申し訳無さそうな声のトーンで室井さんが謝った。
「すみません、変な質問をして……。」
「あ、いや、いいんです……あははは……。」
女の勘は恐ろしいものだ。
僕は身体を拭くと、静かにお茶を啜った。
日曜を挟んで月曜日。
今日もいつもと変わらぬ雰囲気のまま、時間は過ぎ、僕は業務に徹していた。
だが、時折過る一昨日の事を思い出す度に手が止まり、頭を振って作業に戻る。
そんな事を繰り返していれば、誰だって不思議がるし、突っ込みを入れたくもなるだろう。
僕がモヤモヤしたままパソコンと格闘していると、机にお茶を置かれる音がした。
「高橋さん。」
「は……あ、はい。どうもありが……。」
「恋患いですか?」
お茶を含もうとした僕は、ブッと吹き出した。
熱さとしでかした事にパニックになる。
「熱っちゃちゃちゃちゃっ!!すみま、ゴホッゴホッ!」
「だだだ大丈夫ですか!?高橋さん?」
慌てて室井さんがタオルを持ってきてくれた。
咳き込む僕に、申し訳無さそうな声のトーンで室井さんが謝った。
「すみません、変な質問をして……。」
「あ、いや、いいんです……あははは……。」
女の勘は恐ろしいものだ。
僕は身体を拭くと、静かにお茶を啜った。