攪恋慕~かくれんぼ~
「案の定、通報した者以外に目撃者は居なかったし、119番したのも一人だったそうだ。後は、どっちか。妹本人なのか、妹と繋がりを持つ人間なのか。それを確かめる必要があった。」
僕はポケットから二枚の紙を取り出した。
「……これに、答えが書いてあったよ。」
梅子が僕宛に出した手紙。
「二枚目、これの一文にこう書いてあるんだよ。『セメテ、イキテイルウチニ、オトウサントオジイチャンニハアイタカッタナ、、、』これ、おかしいだろ?なんで二枚目なんだ?大切な家族が亡くなっているのを知っているのに、なんで『一枚目にこの事を書かなかった』んだ?」
相手が激しく動揺するのが分かる。
「それは、最近知ったから。家族が二人亡くなった事を最近聞いたからなんだ……あの病室で。」
母は言った。
あの時、目の前に居る相手に『訊かれた』から。
僕はポケットから二枚の紙を取り出した。
「……これに、答えが書いてあったよ。」
梅子が僕宛に出した手紙。
「二枚目、これの一文にこう書いてあるんだよ。『セメテ、イキテイルウチニ、オトウサントオジイチャンニハアイタカッタナ、、、』これ、おかしいだろ?なんで二枚目なんだ?大切な家族が亡くなっているのを知っているのに、なんで『一枚目にこの事を書かなかった』んだ?」
相手が激しく動揺するのが分かる。
「それは、最近知ったから。家族が二人亡くなった事を最近聞いたからなんだ……あの病室で。」
母は言った。
あの時、目の前に居る相手に『訊かれた』から。