攪恋慕~かくれんぼ~
「そして、極めつけはこれだ……名前。」
手紙の一番最後。
地味なのが嫌で、少しでも格好良くしてみようとした、妹の苦肉の策。
「…UME。
逆から読むと……『EMU』……。偶然の一致にしては出来すぎだろう?」
相手が立ち上がったのが分かった。
「かくれんぼは終わりだ。……絵夢。」
絵夢──梅子は僕の言葉をただ呆然と聞いているようだった。
手紙の一番最後。
地味なのが嫌で、少しでも格好良くしてみようとした、妹の苦肉の策。
「…UME。
逆から読むと……『EMU』……。偶然の一致にしては出来すぎだろう?」
相手が立ち上がったのが分かった。
「かくれんぼは終わりだ。……絵夢。」
絵夢──梅子は僕の言葉をただ呆然と聞いているようだった。