それでも憎らしい君が好き。
仕方がない、ここはもう暴れよう。
そう考えるしかないアタシはいっその事蹴りをいれようかと思ったが、生憎こいつはアタシのお腹の上に跨がっているためその手段を断念せざるおえなかった。
するとアタシの頭上にはひらめきマークが点灯し始めた。
ははっ、手が自由じゃないか。
前々から心の底でこいつにはその綺麗な顔を痛みで歪ませてやりたいと思っていたのだ。
絶好のチャンスじゃん、こいつもバカだな。
そうと決めたら早速決行するか、なんて一人悠々と考えていたら、何を思ったのかその男はアタシの両手首を押さえた。