それでも憎らしい君が好き。



それを見逃さなかったアタシはお腹に跨がるその男をめいいっぱい力を込めて押しやった。


案の定その男は押された力で後ろに尻餅をつく形になり、アタシの上から離れた。



よしっ、勝った!!!!!!
なんて思ってしまった。


『フハハハハ、引っ掛かったな!ざまぁみろっ!!』


それに気をよくしたアタシはつい調子にのり、そう言いながら立ち上がったアタシは全身で喜びを表した。
                                            
< 14 / 57 >

この作品をシェア

pagetop